これで迷わない!Web開発の仕組みと流れを基礎から解説

はじめに 〜Web開発を学ぶ第一歩〜

これからエンジニアを目指す人にとって「Web開発って結局どういう仕組み?」という疑問はつきものです。プログラミングを始める前に、まず全体の流れをイメージできるようになると、その後の学習がぐっとラクになります。この記事では、Web開発の仕組みと流れを未経験者でもわかる言葉と例で解説します。

Web開発の全体像をイメージしよう

Web開発は大きく「フロントエンド」「バックエンド」「データベース」の3つに分かれます。

ユーザーの画面(フロントエンド)

フロントエンドは、あなたが普段ブラウザで見ている画面そのものです。たとえばログイン画面や商品一覧ページ、購入ボタンなど。これらはHTMLやCSS、JavaScriptを使ってデザインや動きを作り出します。

裏側の仕組み(バックエンド)

バックエンドは、その裏側でユーザーの操作を処理する仕組みです。ログイン画面に入力されたパスワードを確認したり、購入ボタンを押したら注文データを保存したり。ここではPHPやPython、Javaといったプログラミング言語がよく使われます。

データをしまう場所(データベース)

データベースは、情報をためておく倉庫のような存在です。会員情報や注文履歴、在庫データといった大切な情報を保存してくれます。代表的なものにMySQLやPostgreSQLがあります。

Webアプリが動く仕組みをシンプルに説明

「ボタンをクリックしたらどうなるの?」を流れで見てみましょう。

コンビニやレストランに例えると?

  • フロントエンド:店員さん(お客さんから注文を聞く)
  • バックエンド:厨房(注文を調理する)
  • データベース:冷蔵庫(材料を保管しておく)

お客さんが注文したら、店員さんが厨房に伝え、材料を冷蔵庫から取り出して調理、完成した料理をお客さんに出す。
Web開発も同じように役割分担して動いています。

Web開発の基本的な流れ(工程ごとに解説)

実際にサービスを作るときは、次のような工程を踏んでいきます。

① 要件定義 〜何を作るか決める〜

最初に行うのは「要件定義」です。これは、どんなサービスを作るのかを決めるフェーズ。
例えば「就活生向けのスケジュール管理アプリを作る」と決めたら、次に「どんな機能が必要か?(カレンダー?リマインド通知?)」や「どんな人が使うのか?(大学生?転職活動中の社会人?)」を具体的に整理します。

ここで方向性をはっきりさせることで、開発途中で「やっぱりこうしたい!」と迷走するリスクを減らせます。要件定義はチーム全体の“地図”を作る作業です。

② 設計 〜画面や仕組みを考える〜

要件が決まったら、次は「設計」に入ります。これはサービスの「設計図」を作る段階です。

具体的には、ユーザーが見る画面をどんなデザインにするのか(UI設計)、裏側でどんなデータをやり取りするのか(システム設計)、どんな情報をデータベースに保存するのか(DB設計)を整理していきます。

例えばショッピングサイトなら、「商品一覧ページ」「商品詳細ページ」「カート画面」などの画面を考えて、それぞれに必要なデータ(商品名、価格、在庫数など)を決めます。
家を建てるときに間取り図や構造図を作るように、Web開発でもまずは図面を描くわけです。

③ 実装 〜プログラムを書く〜

設計が固まったら、いよいよ「実装」です。エンジニアが実際にコードを書き、サービスを形にしていきます。

フロントエンドエンジニアは画面をHTMLやCSS、JavaScriptで作り、ユーザーが操作できるようにします。バックエンドエンジニアは、ユーザーの入力を処理したりデータベースと連携する仕組みを作ります。

例えば「会員登録」機能なら、フロントエンドは入力フォームを作り、バックエンドは入力された内容を保存し、データベースに登録するコードを書きます。

④ テスト 〜ちゃんと動くか確認〜

実装が終わったら「テスト」を行います。これは、作ったシステムがちゃんと動くかどうかを確認する大事な段階です。

「ボタンを押したら正しい画面に移動するか?」「ログインは正しい情報でしかできないか?」「注文データはきちんと保存されているか?」などを一つひとつ試します。

テストをしっかりしないと、リリース後にユーザーから「使えない!」とクレームが来てしまいます。開発では「作る」より「確認」に時間をかけることも多いのです。

⑤ リリースと運用 〜世の中に公開する〜

テストをクリアしたら、いよいよ「リリース」です。インターネット上にサービスを公開して、実際にユーザーに使ってもらいます。

ただ、リリースして終わりではありません。運用を続けながら「バグを修正する」「使いにくい部分を改善する」「新しい機能を追加する」といった作業が発生します。

例えばSNSアプリなら、リリース直後は「投稿する・読む」だけの機能だったのが、後から「いいね機能」「通知機能」が追加される…という流れです。運用フェーズではユーザーの声を反映して、サービスをより良く育てていくことが大事になります。

実際の開発の現場イメージ

チームでの役割分担

現場ではチームでの役割分担があります。フロントエンドエンジニアは画面の見た目や操作感を作り、バックエンドエンジニアは裏側の処理やデータ管理を担当します。デザイナーはUIやビジュアルを考え、プロジェクトマネージャーは進行管理をします。

未経験エンジニアが最初に任される仕事の例

未経験で最初に任されやすいのは、小さな修正や補助的な作業です。たとえば「ボタンの色を変える」「既存コードの軽微なバグを直す」「テストコードを追加する」といったタスク。小さな一歩からでも、実務に関わる経験を積むことができます。

初学者が最初に学ぶべき技術

まずはHTMLとCSS、そしてJavaScript。この3つはWebの見た目を作るうえで必須のスキルです。次にサーバー側の処理を理解するためにPHPやPythonなどを学び、さらに情報を保存・検索するデータベース(MySQLなど)に触れると、開発の全体像がしっかりつながってきます。

いきなり全部を完璧にする必要はありません。少しずつ範囲を広げていけば大丈夫です。

まとめ 〜迷わず学習を進めるために〜

Web開発は「フロント」「バック」「データベース」の役割に分かれ、

ユーザー操作からサーバー処理、データ管理までの一連の流れで成り立っています。

最初から全部を理解する必要はありません。全体の仕組みをイメージしつつ、まずはHTMLとCSSから学ぶのがおすすめです。

この基礎さえ押さえておけば、今後の学習や転職活動でも自信を持って説明できるようになります。

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